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お客様事例

日系精密機器メーカー D社様 「兼用梱包材設計」

★設計経緯
D社様A事業部にて、新製品2種(A,B)とその共通部品1種(C)の出荷を予定していたが、A+C,またはB+Cどちらの組み合わせの出荷にも共通の梱包材一式(段ボール材)で対応できるよう考えていた。
A,Bの製品の形状の違いから梱包材の共通化は難しいのではないかと懸念されていた。

★梱包材共通化設計の問題点
① 製品Aはスイングタイプ、Bはスライドタイプで形状に大きな違いがある
② 製品A,Bの共通形状箇所が限られている
③ 製品A,Bの形状が違うため、緩衝材の形状を変える必要があるが、製品各々に対し固定箇所を設けると梱包容積が大きくなる可能性があった
④ 製品Aのスイングタイプは幅方向に広いため、梱包容積が大きくなる可能性があった



■要望点■
① 梱包材の共通化
② ムリ、ムダのない梱包容積
③ 落下試験クリア
④ オール段ボール材


■改善点■
◇梱包材共通化設計のための工夫
① 製品A,B共通の形状箇所を製品の上下、左右の動きを抑制する固定箇所とした
② 製品A,B各々の形状違いの部分に対し固定箇所を設け、且つスペースをムダにしないよう、製品Aを固定する角度に対し製品Bを置く角度を少し変えて固定箇所を設けた

◇ムリ、ムダのない梱包容積にするための工夫
③ 製品Aのスイング部を共通品Cの下のデッドスペースに入るようにした

◇落下試験クリアするための工夫
④ 仕切りパーツを設け、製品Aのスイング部の上方向に対しての固定と、製品A,Bと共通品Cがぶつからないようにした

◇梱包材をオール段ボール材にするための工夫
⑤ 上記設計ポイント①~④の条件を満たすよう、組み込み式の上下の緩衝パッドを段ボール材のみで緩衝設計を行った


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